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ポルトガルの首都リスボンで200年前に生まれた大衆音楽ファドを日本とリスボンで活動するファディスタMACHAKO(浅井雅子)が楽しく紹介します。浅井雅子のウェブサイトはこちら。http://www.machakocanta.com/


by MACHAKO

(2015年リスボン日記 その2)Festival Caixa Alfama アルファマファド祭りの夜 19日

こんばんは,
ファド歌手の浅井雅子です。
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このファド像は、ロシオ駅の出口付近にあります。
奥はかわいらしいお土産屋さんです。
リスボンの中心地にいったら是非とも探してみてくださいね。


さて、アルファマファド祭りの2日目は

「ザ・男のファド」073.gif

で攻めた私です049.gif

日本でファド歌手っていうとアマリアロドリゲスをはじめとして
どうしても女性の歌のイメージがあると思いますが、

実際にリスボンには素晴らしい男性歌手がたくさんいます!

かくいう私もカマネーさん(この名前、、、、さん付けはちょっとイケません)
やアントニオロシャさんをはじめとし、
色々な男性ファド歌手のファンであります。

その中でも、特に今、筆頭にあがっている男性歌手を見に行きましたよ~~~。

この日は連日の疲れもあり(す・・すでに!!)

場所の移動をしないで行こうということになり
最初から大会場のPALCO CAIXAへ。


なんと!
名ポルトガルギタリストのアントニオシャイーニョさんのライブでした!
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シャイーニョさんといえば、日本のポルトガルギタリストで師事された方も多いそうですよ。
ポルトガルギターの奏法に関していろいろと私は詳しくはありませんが
長年蓄積されている腕前が
やはり色・味で出ていると思いました。
美しい旋律でした。
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インストのあとは、女性歌手とコラボ。
(名前はわかりませぬ!すみません)

しっとりとした落ち着いた魅力のある歌手でした。

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そのあとは、なにやら、こなれた雰囲気のするおじさまが登場。
ゆるい感じのトークや歌に、会場はほろほろと和みはじめます。
この和む感じって男性はできるんですよね。

女性の歌手だと、なかなか、こういう雰囲気は難しいと感じます。

「リジュボアメニーナイモッサ」(リスボンの女の子と女の子← 日本語にするとこんな感じだろうか)という
「誰もが知っているファドの名曲」を
会場で大合唱します。
ちなみにこの曲はほかのファド歌手も良く歌います。
そしてみんなが合唱します。


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ご機嫌な様子のシャイーニョさん。

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演奏後のこの雰囲気。。どのチームも素敵だなぁと思います。

ただし私は

真実をこのブログに書きますよ~~~~!

実は


このライブ、



人、、、


少なかったのです~~~~007.gif

「え??これしかいないの?」
という感じでした。
なんてもったいない。。。
というか
「リジュボアの方々はギターインストには
あまり興味がないのかしら?」と言うのが正直な印象です。

だって
そのあとの
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マルコロドリゲスの時には、わらわらと超満員になった会場。

女性ファンも男性ファンも、黄色い声をあげるシーンがありました。(ほんと)

歩きながら歌って登場のあとは・・・・

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いつものダンディなヴィオラ弾き語りスタイルに。
いや~~そりゃあ男性も惚れてしまうでしょう。


でもね。
私は今回、マルコさんを本当にいい人だなぁと感じるシーンがありました。

前日から会場の一番前で、一人独特なダンス(他多々多芸)を繰り広げて
会場のSPもひやひやモードだった一人のおじいさんがいるのですが、

この日もまぎれもなくそのおじいさんのいでたち(!?)で登場され、
最前列でマルコさんに向かいさまざまに古くからの友人のように
きさくに話しかけてしまうのです。

もちろん、
誰も止められません。。。

周りが少しひやひやしていたところ

マルコさんが

「あははは!!ありがとう」
的なメッセージをおじいさんに
自然な笑顔とともに投げました。

愛情ある一言に会場が、何か不思議な
あたたかい空気に!
(注意・前日の女性歌手のときはそんな空気にはまったくならず)

男性って心は広いのではないか?と
まじまじと思った次第です。
それとも王者の余裕?
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脇を支えるのはどのチームも若手なのですが、
この彼はアンジェロフレイルさんといって、若手でも筆頭のギタリストです。
2年前もアナモウラのバックでばりばりに弾いていました!
彼はもう、
ものすんごくうまいです!!
彼のフレーズはきらきらと光り輝く小宇宙のように
お客様は「宇宙の旅」をするかのように無重力にとろけます。(オーバーではありませんよ)

そして、そして

私はここで喜んだ!

この日のヴィオラがなんと

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わたしが大好きな大好きなネルソンさんだったのです!!
彼のヴィオラが大好きで、2012年からずうっとファンです。
彼は私がアルファマを歩き回っている時に
いつも声をかけてくださり、歌える場所を探してくれた方です。

「こんな大きな舞台に抜擢されたのね!」
もう嬉しさに

「ネルソーーン」と、叫びました。

実直そうな風貌ですが
演奏もとにかく実直です。

歌いやすい。最高のヴィオラです。

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そしてまた別の弦楽器奏者も入り、
目と目で通じ合う016.gif素晴らしいセッションが繰り広げられ・・・

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この写真!お気に入りです。光り輝くアンジェロさん!
小宇宙をみんなに与えてくれる。


そしてライブも後半にはいるころ、
われわれ日本人には

「衝撃的な事実」が告げられます。

この日(だと思う)
マルコロドリゲスは
誕生日だったらしいのですが(私の聞き違いでないなら)


「ありがとうみなさん。僕は33歳になったよ」

というメッセージが・・・

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・・・・・・どう見ても、私よりも年上の気が・・・・・・・・

一緒にいた方々も

「え???何?  さ・・・・・33歳なの???」
と驚きを隠せません!

絶句する我ら

我ら日本人
幼すぎる。

ポルトガル人って大人ですよね。。
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そして、あなたも充分な貫禄ですし。

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最後はこの、和気あいあいな雰囲気で幕を閉じ。

会場は、心からの大満足。

本当にレベルの高い演奏過ぎて
毎回目がくらみます。

ただしここで、重大なことをみなさんにご報告。

このアルファマファド祭り、終わりが決まってるって言うのに
どのチームも延長演奏しますので、

最後の歌手をみるときは
すでに深夜の1時になります!
つまりすべてが終了は
「午前2時を軽くすぎます」です。

この日のトリのアナモウラ、実は断念しました(翌日からポルトだったので)。

まぁ2012年にアナモウラは見たからいいのだ!と無理やり今回は納得させたけど。

私一人だったら見ていたと確実に思ったりします017.gif

こんな感じで2日間で素晴らしいアーティスト
(そうなんです。ファディスタという枠に
とどまらずなんというのか、「アーティスト」と呼んだほうがいいかもしれませんです)が
たくさん見れる素晴らしいイベントが

前売りは38ユーロ
当日は45ユーロのみで見放題なのですよ。

ここにあがっているアーティスト以外にも別の教会などで、
きちんとチケットを持ってる人のみに提供される素晴らしいライブもありますし、
チケットを買わなくても野外のステージは無料でみることができます。

是非とも皆様!
毎年9月3週目はチェックです。

ポルトガルの中でも最高の演奏を
体感できるfestival caixa Alfama おすすめです!!


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by machafado | 2015-10-06 00:52 | 2015 リスボン滞在記