ポルトガルの首都リスボンで200年前に生まれた大衆音楽ファドを日本とリスボンで活動するファディスタMACHAKO(浅井雅子)が楽しく紹介します。浅井雅子のウェブサイトはこちら。http://www.machakocanta.com/


by MACHAKO

長く歌い続けるために

人間なので風邪はひくし
怪我もする。

風邪を引かないようにできたらいいし
怪我もしないようにしたらいいけれど

例えば
「前夜、うっかりお風呂上りにタオル一丁でずっと過ごして
体を冷やしてしまって風邪ひいた」
とか
「前夜、酔っ払って転んで脚を怪我してしまった」

というような
「本当に自分自身に甘い行動で
具合悪くなった」んだったら
そりゃ~本人が悪い!絶対に悪い!お前が悪い、はい!その通りです。

でも
人間はそういうところじゃない部分で
自然と具合が悪くなるから

生きてて動物なんだしな。
機械じゃないんだから、

「フリーランスなのだから体が資本なのに!」
とばかり責められないのではないだろか?

少なくとも私は、数年前の
「風邪なのでコンサートを中止します(安室奈美恵)」
これで本当に良いと思う。大物だからとかじゃない。
本当にそれでいいんだよ。。

40度の熱があって演技ができるのは
北島マヤだけで良い~。と思う。(あれは漫画だ)

要はそこで
「休んで!体が大事よ」と求められているファンに言われるように
なっていたらよいし、
それを言われないでひたすらに
仕事なんだからやれと責められるのは
「それやらないと大量借金」の可能性とか
「ほんとに求められてない捨て駒」のようなものなのかもしれないと
恐ろしいけど思ったりする。

そうやってつぶれた人も、多いと思う。
しかもそういうのって実は他にいくらでも
代わりがいる場合にも起きていると思う。。。

・・・・・・・・・・・・

最近とある場所で、
ある部分が調子悪い人に出会った(限定されそうなのであくまで
どんな?なにか?、は省く)。

本当に具合悪そうだったし
それでもその日もその次の日も
その悪い部分を使って仕事をしないとならない。

一度そこを徹底的に壊してしまったこともあるということで、

自分としても経験があるため
非常にその展開はよくない気がした。

私も今年に入って2度ほど、ずうっと具合が悪くても歌わねばならないことがあったけれど、

そういう時に頭に描かれるのは

「今日が終わってもまた翌日もだぞ」
とか

「翌日が終わっても翌週すぐだぞ」
とかそういう
強迫観念の中でやらねばならない。

代わりが効かないことをやってるので
(というか、本当にファドなんて日本で代わりなんてありえない)

具合悪いけど心の中ではものすごいせめぎ合いと葛藤だけだったりして
まったく心が緩まない。

おまけに本番のMCも展開も全部ほとんどが歌手の仕事なのである。
さらに

生声で13曲歌わねばならない場合もある。

ここまで来ると
命を削ってやってるんだな~と他人事のように自分のことが思えてくる。

私は、今、
本当にこれからの活動展開をイメージしていて
それはどういうことかと言うと
歌手を仕事にしているものの

毎日歌う
365日のうち休日は月に8日引いての数歌う
とかどんなに歌好きでも

「絶対に無理」とわかっている。
(気持ちは毎日やりたいけども!)

だから
これからの25年間(おそらく25年くらいしか
大声張り上げての生声は出来ないと思っている)
かけて

本当に出て行きたいところを自分で造り出したり
求められてお客様に呼んでいただいたりしていただけるような自分になりたいし、

歌っていなくても幸せな活動というものも
実際はきちんとあるので、
そこの充実感をもっと深めたいと思う。
ようになった。

そのためにしないといけないことは

歌うことではなくて
別のこと

だったりする。

どんなに実力があっても
今の時代、「それだけでは生きてはいけない」ということが真実。

これは避けられない真実。

自分の体を守って
生活を守って
ゆとりのある歌唱活動をしていきたい。
それが長く続けるために一番大事。

そのためにやることを
「あんなことやって~~」
「それって歌手の活動じゃないでしょ!」

と言われることも
何とも思っていない♪

だって、すべて
長く歌い続けるための下準備なのだから。

そのうちもっともっと
こういうことが重要になってからだとそこからじゃ
遅いと思う。

一生懸命に歌う、だけでは
きっと成り立たなくなる。

だから
どんな環境になっても
どんな状況になっても
「対応できる自分作り」
を大事にしたいと思う。

結構、熱血でいつも燃えているんだけど
実際は冷静にこういうことを考えていたりする。


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by machafado | 2015-09-09 10:52 | ファドへの想い