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ポルトガルの首都リスボンで200年前に生まれた大衆音楽ファドを日本とリスボンで活動するファディスタMACHAKO(浅井雅子)が楽しく紹介します。浅井雅子のウェブサイトはこちら。http://www.machakocanta.com/


by MACHAKO

ファドのこれから

こんばんは、浅井雅子です。
リスボンにファドを聴きにいくということは

カサデファド(ファドレストラン、プロフェッショナルが歌う)や
ファドヴァディオ(人民が気楽に歌えるところ)
に足を向けることになると思うので、

基本的には
ファディスタ(ファド歌い)
ヴィオリスタ(クラシックギター・フラメンコギターを使ってのベースの役割)
ギタリスタ(ポルトガルギター奏者)
の3名による演奏がメインになってきます。

しかし、現在のファドではいろいろな楽器を使ってのファドが
試みられており、

例えば

バイオリン
フルート
パーカッション
ピアノ
サックス
他オーケストラ

などなどの楽器とのコラボレーションも

ステージのファドではありえています。(コンサート会場などでのファド)

2013年の9月に
アルファマファド祭りを私は初日、二日目と通して見に行ったのですが、
それはそれは

現在のファドを大きく映し出すコンサートになっていました。

特に、暗いはしけや、ほか、とても古い名曲が
ジャズ風であったり、パーカッションが入ったり、
また、インスト(ギタリストたちによる)では
本来のファドの楽器を使っているのにやっている演奏は
すごくジャズ風であったり、フラメンコっぽかったりと

観客を飽きさせず、どきどきさせる手法で、
本当に素晴らしいエンターテイメントとして
成り立っているのでした。

カサデファドや、ファドヴァディオのファドと、
それらは、まったく違うものとはいえませんが
やはり楽器が相当違うので、聴いているほうとしては

「新鮮」(双方とも)に聞くことができ、
とても楽しかったのです。

また、ジョージフェルナンドさんのいる
アルファマの名店。カサデリニャーレスなどでも、新しい奏法を用いての
聞いたことのない伴奏を楽しむことができました。

今のリスボンのファドは
伝統を大切にしながらも
ファド以外の音楽も演奏できる豊かな才能の
ギタリストも存在していて、

とっても新しい風を感じています。

これからも新しいファド、古典ファド、双方を勉強しながら
ファディスタとして存在していたいと思う、私です。

本日は、ネオファド(新しいファド)の代表曲
CHUVA(雨)をお届けします。



ギターとともにオーケストラをバックに雄大に歌い上げる
マリザです。




by machafado | 2014-04-27 22:46 | ファドのおすすめ動画